奄美署管内安全運転管理者法定講習会

龍郷町りゅうゆう館であった安全運転管理者法定講習会
 
事業所の交通事故なくせ

県公安委員会主催の2021年度「安全運転管理者等法定講習会」が14・15日の2日間、龍郷町のりゅうゆう館であった。奄美署管内(喜界町除く)の安全運転管理者208人が参加。受講者らは、事業所内の交通事故をなくそうと講師の話に耳を傾け、管理者の制度や義務、事故防止対策や管理方法を学んだ。

同管理者講習とは道路交通法に規定する法定講習で、一定台数以上の車両を使用する事業主が「安全運転管理者」を選任し、公安委員会へ届け出る必要があり、管理者は同講習への参加が義務付けられている。管理者へは、事業所内で使用する車両の点検や運行計画の実施、使用者への交通安全教育や交通事故防止のための車両整備など、管理や指導が求められている。

受講は、▽管内の情勢▽企業・事業所内の安全管理▽JAFのロードサービスから見た安全対策―など7項目。講師は、同協会員や警察署員、JAF職員らが務めた。

「管内の情勢」では、奄美署の末永健太交通課長が県・管内の治安・交通情勢を報告。高齢者による事故が増えていること、早朝・夕方など時間の変わり目に事故が目立つこと、後部座席のシートベルト未着用者に死亡者も多いことなどが解説され、対策をレクチャー。管理者には「効果的な交通安全指導を」などと求めた。

受講者らは、講話やDVD視聴など7時間以上にわたって受講。「安全なくして繁栄なし」を胸に、事業所内での徹底した指導や管理を誓った。