空自と徳之島3町、合同防災訓練

災害発生時の「2次避難」訓練で空自大型輸送ヘリに搭乗する徳之島3町の防災関係者ら=13日、天城町

「2次避難」を想定

 【徳之島】徳之島3町と航空自衛隊南西航空方面隊(那覇)が連携した防災訓練が13日午前、天城町総合運動公園野球場であった。3町行政や消防関係者ら約40人が参加。災害発生時の「2次避難」行動を想定した大型輸送ヘリコプターによる空輸訓練や、自衛隊の地域探索犬による捜索訓練の披露もあった。

 同訓練は、自衛隊の訓練来島に併せて5年前から3町行政・消防関係者と南西航空方面隊とが連携して実施。一般住民も迎えて消防・防災関連資機材の体験、大型ヘリ搭乗体験などを行ってきたが、新型コロナウイルス感染症対策で参加者を約40人に限定しての縮小開催に。

 南西航空方面隊からは隊員十数人が参加し、那覇基地から大型輸送ヘリ(CH-47J)が飛来。空からの「2次避難」を想定して地元参加者たちを3班に分けて約15分間ずつ訓練飛行。この後、地域捜索犬が障害物の中から人を探す訓練の模様も紹介された。

 同隊防衛課の坂田篤史2等空佐(46)は「合同訓練は5回目。島民の皆さまには防災意識を高揚していただき、われわれ自衛隊としては災害発生時に速やかに対応できる能力を維持・向上。防災訓練と併せてわれわれ(自衛隊)の活動にご理解をいただくのが目的です」と話した。