「咲八姫」で卒業生祝う

卒業式の会場入り口に飾られた「咲八姫」=和泊町の城ケ丘中学校=

テッポウユリの新品種 和泊町

【沖永良部】和泊町内の中学校の卒業式があった15日、会場にはテッポウユリの新品種「咲八姫(さくやひめ)」が飾られた。

3年ほど前から島内で試験栽培を開始。今年度に入り、市場への出荷に向けて島内の花き農家6人(和泊町は3人)が、約4000球を植え付け栽培している。

中学3年生の門出を祝おうと、同町役場が町内の二つの中学校に提供した。

城ケ丘中学校では6人が卒業。開花したテッポウユリの横を通り、学び舎を後にした。

和泊町役場の花き担当は「卒業後は島外に出る生徒もいるので、島のことを忘れないためにも、新しいテッポウユリを卒業生に見てもらいたかった」と話した。

「咲八姫」は、県が開発した世界初の八重咲きのテッポウユリ。従来の品種より花びらの数が2倍以上多く、ユリの重要病害の葉枯病に強いなどの特徴がある。