宇検村、観光拠点施設内覧会

内覧会が開かれた体験観光多目的交流施設「ケンムンの館」

 

 

 

「いつまでもケンムンがいるシマへ」という言葉とともに発せられた「ゼロカーボンシティ宣言」

 

 

「ゼロカーボンシティ」宣言へ
エフエムうけんまつりと同時開催

 

 

 宇検村は20日、4月1日に開館予定の観光拠点施設「ケンムンの館」の内覧会を、開局12周年を迎えたコミュニティラジオ局のイベント「エフエムうけんまつり」と同時開催した。場所は、同村湯湾にある同館敷地内。また、村が環境対策として目指す「ゼロカーボンシティ」を宣言。多くの参加者たちが、同イベント内で催された吹奏楽の演奏、出店などを楽しむ中、同村の各事業計画が併せて報告された。

 「ケンムンの館」は、村民や観光客の利用を目的とした木造平屋建ての「体験観光多目的交流施設」。①インバウンドに向けた「観光案内所」②地場産の農作物、水産物など直売する「うけん市場」③小型電動車による移動サービス「マジンスローカー」(グリーンスローモビリティ)及び定期路線バスの発着所―などに今後利用される。4月から指定管理者となる(一社)「巡めぐる恵めぐる」の新元一文代表理事は「自然と人の営みが作った島の文化が伝わるような施設にする」としている。

 二酸化炭素実質ゼロを目指す「ゼロカーボンシティ宣言」は、①ナショナルジオグラフィック・Jeep「電気自動車(EV)充電施設贈呈式」②伊藤忠商事「未来のブルーカーボン マングローブ植樹活動報告」③日産自動車「EVを活用した持続可能なまちづくり連携協定」の報告―といった各関連事業の紹介、式開催後に実施。元山公知村長と同村田検小学校の緑の少年団によって改めて「いつまでもケンムンがいるシマへ」という言葉とともに、2050年までの実現に向けた宣言がなされた。

 内覧会に参加した同村出身、在住の原ひふみさんは、「新たにつくられた施設に大変期待している。特に、以前から利用している(移転した)うけん市場は、今後も楽しみ。(観光施設の建設に対し)時代の流れを感じる」と話した。