絶滅危惧種「アオバナハイノキ」

薄紫色の清楚な花を競って広げている「「アオバナハイノキ」(池村茂さん撮影)

徳之島北限塗り替え
豪華に競い咲き

 〇…絶滅危惧種の「アオバナハイノキ」(ハイノキ科)が、徳之島町白井地区などの国有林(保安林)で淡紫色の清楚な花びらを競って広げている。今春は花つきが良く新緑の合間にひときわ映え輝いている。

 〇…沖永良部島以南に分布するとされてきたが、県新設の農道(五ラン大原2期地区)の開通を機に2014年4月、自然観察中の住民が花を発見。環境省やNPO法人徳之島虹の会関係者らも複数の成木の分布を確認。「未知の島」での新たな確認で北限が塗り替わる形に。

 〇…伊仙町目手久―徳之島町白井方向の通称「五ラン農道」上から容易に観察できる。虹の会の関係者は「今春は特に花つきがいい。枝を折ったり、傷つけたりせずに大切に保護しつつ、多くの人に花見を楽しんで欲しい」と話した。