宇検村「くりしいっちゃん座談会」

「お茶会」のような雰囲気のなか参加者たちは対話を楽しんだ(16日、元気の出る館)

本音出し対話を楽しむ
世代、集落を超えて

 宇検村は16日、村保健福祉課が2020年度から推進する「地域共生の村づくりプロジェクト」の一環である「第1回 くりしいっちゃん座談会」を開催した。場所は、生涯学習センター「元気の出る館」。世代、集落を超えた村民同士の話し合いの場に、同村職員を含む約40人が参加。ドリンクコーナーも設けられ、企画で用意されたお菓子を口にしながら会は進行。参加者たちは「くりしいっちゃん(これでいいのだ)」と様々な話題を自由に話し合う時間を過ごした。

 全国でデザインによる地域づくりを担う(株)studio―L(山崎亮代表、大阪市)の企画・運営による同会は、20年に開催予定も、新型コロナウイルス感染拡大を考慮し延期。その間、YouTubeチャンネル「ウケンミンSHOW」を開設、オンラインによる村民同士の交流企画を実施するなどを経て、今回実施された。

 会開催に当たり、進行を務めた同社のプロジェクトマネージャー洪華奈さんは、2年掛けて同村在住の73人に対し直接ヒアリングを実施し集計したところ「思っていても本当のことは言えない」といった声が最も多かったと報告。その後、オンラインによる山崎代表のコミュニティ・デザインの概念の説明を実施。そして、用意されたお菓子を元に意見の違いを楽しむゲーム方式の対話や、テーマカードを用いたルールに基づく参加者たちによる「本音」の座談会が行われた。

 参加した湯湾集落の貞元渉さん(40)は「集落の先輩と、昔は3000人いた村の人口が約半分となった今でも、各行事がうまくいっていることをテーマに楽しく話し合えた。次回はもっと多くの若い世代も参加してくれたら」と話した。

 同座談会は、全3回を予定しており、第2回目以降は4校区(田検・久志・名柄・阿室)に分かれて開催。第2回は▽5月28日・久志校区(同小中学校)、名柄校区(同小中学校)▽5月29日・田検校区(元気の出る館)、阿室校区(同小中学校)。第3回は▽6月11日・久志校区(同)、名柄校区(同)▽6月12日・田検校区(同)、阿室校区(同)となっている。

 問い合わせは、宇検村保健福祉課電話0997―67―2212またはメールuken.kyousei@gmail.comまで。