消防救助技術、署内選考会

安全・確実性・タイムを競った県救助技術指導会選手選考会(提供写真)=4月28日、天城町

 

 

住民の信頼と期待に…
徳之島地区消防組合

 

 

 【徳之島】第44回県消防救助技術指導会(競技会)に向けた徳之島地区消防組合(政木孝一消防長)の署内最終選考会が4月28日、同天城分遣所(天城町)であった。同2次選考に進出した若手消防士ら4チームが、「ほふく救出」の部の代表2枠を目指し特訓の成果を競った。

 同救助技術指導会は消防救助活動に不可欠な体力・精神力・技術力を養い、消防に寄せる住民の期待に応えることなどが目的。県大会は九州、全国大会への登竜門ともなる。

 「ほふく救出」は、ビルや地下街などで煙に巻かれた人の救出を想定。3人1組(要救助者役含む)で1人が呼吸器を着装して長さ8㍍の煙道内を検索し、要救助者を屋外に救出後に、2人で安全地点まで運ぶ。

 同地区消防組合は、隊員の勤務体制に配慮して4月20、21日の2日間、計12チーム・24人が参加して初の第1次選考会を実施。最終選考会には全国標準タイムを突破(入賞)した4チームで競い合った。

 同組合によると、訓練は3署所(本署・2分遣所)の隊員らが3月中旬から一堂に会して続けた。町民の期待に力強く応えるために体力、技術、精神力を強化する場。消防人としての規律や節度も含め隊員同士で再確認する場と考えていると強調する。

 第44回県消防救助技術指導会は今月27日に県消防学校(日置市)で。代表は▽前田寅太郎副士長(27)・大久達也同(27)=天城分遣所▽西川歩同(33)・瀬川博貴同(26)=本署=の2チーム。要救助者役は仲島大智消防士(22)=伊仙分遣所。