GW中盤迎えた奄美

大勢の観光客らでにぎわったマングローブパークのカヌー体験

観光客や家族連れにぎわう
マングローブパーク3年ぶり営業
晴天に恵まれ、自然満喫

 最大10連休となる今年のゴールデンウイーク(GW)も中盤を迎えた3日、3連休の初日ということもあり奄美大島各地の行楽地や観光地では、晴天にも恵まれ大勢の家族連れや観光客でにぎわった。新型コロナウイルスの影響などもあり3年ぶりにGW中の営業となった奄美市住用町の「黒潮の森マングローブパーク」では、カヌー体験を楽しむ観光客らで終日にぎわい、同市名瀬の大浜海浜公園でも海岸で海遊びを楽しむ家族連れの姿もみられた。

 カヌーでマングローブの原生林を散策するカヌー体験が人気のマングローブパークには、島外から訪れた観光客らが大勢詰めかけ、1日5回行っているツアーは、すべて満員の状態となった。

 熊本市から友人と2人で観光に訪れた会社員、江藤友亮さん(25)は「前日、シュノーケリングで見た海とはまた違い楽しかった。カニなど干潟の生き物も見ることが出来て満足。ぜひまた来てみたい」と笑顔で話した。

 兵庫県宝塚市から両親と家族3人で訪れた笠井碧空(そら)くん(7)は「カヌーを漕ぐのが楽しかった」と話し、父親の洋明さん(53)も「山の緑とマングローブ林がとてもきれいだった。今度は徳之島など別の島にも行ってみたい」と話した。

 同パークでは新型コロナの影響から2年連続でGW中の営業を休止していた。3年ぶりとなる営業となった今年は連日、200人近い観光客が訪れるなどにぎわいを取り戻しており、連休後半も多くの予約が入っているという。

 奄美市名瀬の大浜海浜公園・奄美海洋展示館では、奄美の珍しい爬虫(はちゅう)類などを展示するGW特別展「奄美の森・川のふしぎないきものたち」が開催され、大勢の家族連れが訪れた。

 この日は午前中だけで約150人が入館、29日は約400人が来館した。スタッフらは「ミナミトビハゼなどが人気」と、館内をせわしく駆け回るなど対応に追われていた。

 3年前のGW期間中は、1日平均約700人が来場。多い時では900人以上が訪れた。森田雅人施設長は「観光客が多い印象。地元の人が少なく、(感染者数の高止まりに)まだまだ慎重なのではないか」と話す。

 東京から家族4人で来た鈴木貴之くんは(6)はウミガメの給餌を行い「カメが近くで見られた」と喜び、海で海水浴を楽しんだ姉の千奈津さん(8)は「まだ冷たかったけど水が透明できれいだった」と笑顔だった。

 気象庁によると3日の最高気温は午後2時現在、奄美市名瀬で24・9度、沖永良部で24・6度。奄美市笠利では26・1度と夏日を超えた。

 4日の天気予報は、くもり明け方まで晴れ所により夜雨の見込み。日中の最高気温は、奄美市名瀬と沖永良部ともに25度となっている。