Uターン、空の便でピーク

Uターン客で混雑する奄美空港の2階搭乗口

「また来てねー」
奄美空港・乗客回復傾向、見送り混雑も

大型連休を奄美大島で過ごした人たちのUターンラッシュが5日、空の便でピークを迎えた。新型コロナウイルスの影響で例年より混雑は緩やかだったものの、昨年と比べると乗客数は回復傾向にある。空港搭乗口では「また来てねー」と手を振る人の姿などで混雑していた。

日本航空(JAL)によると、奄美群島発着路線の5日の搭乗率は概ね7割ほどで推移。前年を大きく上回り、コロナ前と比べても回復傾向にあるという。

5日上り便では午前11時現在、奄美大島発大阪(伊丹)便などの2便で満席となった他、東京羽田や福岡行き便でもほとんどの座席が埋まった。

奄美市笠利町の奄美空港では午前中、キャリーバッグや土産袋を手にした家族連れが次々と訪れ、手続きカウンターに並んだ。2階搭乗口では見送りに来た友人らと握手を交わすなど、別れを惜しむ姿も見られた。

大阪府高槻市から訪れた奥田道広さん家族は期間中、レンタカーを借りて観光スポットなどを巡った。息子の健太くん(8)は龍郷町の倉崎海岸で海水浴を楽しんだようで「青とか黄色の魚をいっぱい見たよ」と喜んでいた。

宮崎県から来た同市笠利町出身の30歳代男性は3年ぶりの帰省。「想像するほど込み合ってはいなかった。親の顔も見たかったし、旧友と話もできて楽しかった」と笑顔だった。

6日以降、Uターンラッシュの混雑は落ち着くという。