離島への公約(マニフェスト)と提④ (鈴木宗男参院議員)

 鈴木宗男(すずき・むねお)1948(昭和23)年1月31日、北海道中川郡足寄村(現・足寄郡足寄町)生まれ。中川一郎衆院議員秘書を経て政界へ。北海道開発庁長官、沖縄開発庁長官、内閣官房副長官などを歴任。日本維新の会所属。新党大地代表

都会支える離島を応援
 「離島にどう取り組んで、奄美はどうあるべきか」。与野党の壁を越えて、国会議員の離島への「公約」を語っていただくインタビュー企画。第4回は、日本維新の会(新党大地代表)の鈴木宗男参院議員が登場する。
『文化的な生活』を支えようと、沖永良部島の地下ダムを実現。
 「20年ほど前、自民党官房副長官時代に、森山(裕)議員と共に地元の声を聞き、水の安定供給のために地下ダム建設をスタートさせた。10年前に完成したダムは、沖永良部島の農業や生活に貢献している」
 人間味あふれる離島に抱く特別な思い。
 「離島の人たちの絆、熱き郷土愛には、日本人が忘れたものを感じている。沖縄で何かあれば全国的なニュースになるが、奄美はそうじゃない。島の人たちは、本土に向かって遠慮せずに、発言してほしい」
 都会の繁栄の陰には、地方や離島の存在があることを再認識する。
 「世界自然遺産の知床も海あってこそ。水や空気、自然を守っている地方の努力に、都会は恩恵を受けている。奄美も同様で、重要な役割を果たしていることをもっとアピールしていい。それに政治家として応援してまいりたい。ガソリンにしても、鹿児島に着いたものが100円単位でさらに上がって離島へ。ガソリンは、国の責任で、本土より安くするべきだろう」
 さらなる交付金の確保に、与野党を越えて尽力。
 「北海道内の航空運賃が、千歳―羽田間より高かったりする。それと同じように、奄美の離島間の移動もまだ高い印象だ。島出身者、島の皆さんが利用する時の割引をもっと充実させるなど、目に見える対策が必要だ。さらなるインフラの整備のために、離島振興交付金の大幅な確保に貢献したい」