７議案を承認した本場奄美大島紬協同組合通常総会
６期連続の赤字計上
牧理事長らを再任
本場奄美大島紬協同組合（牧雅彦理事長、組合員77人）の第67回通常総会が24日、奄美市名瀬の市産業支援センターであった。２０２１年度収支は、純損失20万２千円となり６期連続の赤字を計上。任期満了に伴う役員改選で、牧理事長ら全理事を再任した。
21年度の検査実績は、前年度比５・１％（１６９反）減の３２０９反。１２０周年記念事業が好調だったものの、長引くコロナ禍や減産などが響いた。
牧理事長は「最盛期との比較で98・９％減と産地存亡の危機は続いている。関係機関とは協力し、役員一同努力する所存だ」とあいさつ。会では22年度事業計画など７議案を承認した。
21年度販売事業の売上は、前年度比２２８９万２千円増の６６９５万４千円。販売点数は同１８６点増の４６９点で、収入額は同４０４万１千円増の１２３４万７千円と、すべての項目で前年を上回った。
22年度は「産地再生５カ年計画」「後継者育成事業」を継続。経費削減、テナント収入などから11万５千円の黒字を見込んでいる。
事業の主なものでは、紬の日や原図展・製品コンテストなどを継続。新規では図案事業を立ち上げ、研修修了生が図案制作の受注を請け負う。昨年好評だった県内産地が集う京都展示会は、来年１月26～28日の日程で今年度も開催。東京での消費者向け展示会も12月上旬に行う。
役員改選では立候補する９人の理事再任を決めた。任期は２年。牧理事長は「赤字幅も減っている。引き続き後継者育成、販路拡大などに力を入れていきたい」と誓い新たに話した。
理事長以外の理事は次の通り（敬称略）。
▽副理事長 山下竜己▽専務理事 伊東隆吉▽常務理事 黒田康則▽理事 金井一人、谷崎浩一、前田圭祐、平田宏尚、勝元隆