民謡民舞少年少女奄連大会

「雨ぐるみ」を唄い、中学校の部で優勝した藤原梨月香さん

藤原さん中学の部で優勝
13人が全国大会へ

全国大会の予選となる「民謡民舞少年少女奄美連合大会」(公益社団法人日本民謡協会奄美連合委員会主催)が5日、奄美市名瀬の市民交流センターであった。奄美各支部の小中学生25人が、日頃のシマ唄の練習成果を披露。中学の部では「雨ぐるみ」を唄った藤原梨月香=りっか=さん(名瀬ルリカケス会・田検中2年)が優勝。各部門上位の計13人が、8月6、7日の浅草公会堂(東京)で開催する全国大会への切符を手にした。

参加者は小学校低学年9人、同高学年9人、中学校7人の計25人。曲目は祖先が大事にしてきたシマ唄の心を尊重し、昭和の初めごろまで唄われていたものに統一。情感豊かに唄う子どもたちに、来場者から大きな拍手が起こった。

中学の部で優勝した藤原さんは、祖父・博徳さん(68)の影響で3歳からシマ唄を習い始め、小学校3年時に同大会で入賞している。「自分の声に合わせた悲恋のシマ唄を選んだ。全国大会では、東京の圧力に負けないように思いっきり唄いたい」と意気込みを話した。

審査委員長の村野巳代治さんは講評で「シマ唄に教科書はない。地域によって違うからシマ唄。歌詞に出てくる方言を、一つだけでも日常で使う練習をしてほしい」と子どもたちに呼び掛けた。

全国大会の出場獲得者と大会結果は以下の通り。(敬称略)

▽小学校低学年 ①原美波(あやまる会)②阪本莉音奈(奄美芸能徳之島会)③土屋笑鈴(あやまる会)④久保心春(同)▽同高学年 ①新城琉花(同)②津畑杏朱(同)③峰岡朋輝(奄美芸能徳之島会)④麓世羽璃(あやまる会)⑤久原奈子(喜界会)▽中学校 ①藤原梨月香(名瀬ルリカケス会)②千田真帆(山ゆり会)③峰岡歩嬉(奄美芸能徳之島会)④朝そら(山ゆり会)