7月26日にオープンする「奄美大島世界遺産センター」
環境省は8日、奄美市住用町に整備を進めている「奄美大島世界遺産センター」を「奄美・沖縄」の世界自然遺産登録から1周年にあたる7月26日にオープンさせることを発表した。当日は記念式典を行うほか、地元関係者向けのお披露目会・記念講演も実施。一般利用向けのオープンは同日午後3時ごろからとしている。
同センターは世界自然遺産に関する情報発信や、自然環境保全に関する普及啓発等を行う拠点として同省が2019年度から整備。同省は徳之島にも同様のセンター建設を計画している。
同市住用町の道の駅「黒潮の森マングローブパーク」の敷地内に位置し、延べ床面積約610平方㍍の木造平屋建て。▽同省奄美群島国立公園管理事務所▽奄美大島5市町村▽鹿児島県▽㈱SQ(物販事業者・奄美市名瀬)―からなる「同センター管理運営協議会」が運営を行う。
展示室では奄美大島の森を再現し、生き物の鳴き声や雨音、四季を通じた森の変化をジオラマや映像を用いて演出。物販コーナーでは環境に配慮した商品の販売を行うほか、泥染めを用いたアパレルブランドの商品の取り扱いも予定している。また周辺施設の案内や、奄美群島国立公園管理事務所住用事務室としての役割を担う。
オープン初日は午前中に行政関係者参加の記念式典を開いた後、午後1時半から地元関係者ら向けの記念公園などを含めたお披露目会を実施。一般利用向けのオープンは午後3時を予定しており、同道の駅敷地内では奄美大島自然保護協議会による世界自然遺産登録1周年記念イベントも同時開催される。
なお、オープン予定日に「奄美大島における新型コロナ警戒レベル」がレベル5であった場合は、式典や施設オープンを延期する。施設への入館は無料。平日の木曜日と年末年始(12月29日~1月3日)が休館日。開館は午前9時から午後5時まで。