3年ぶり徳之島町インターンシップ教育事業

「徳之島町インターンシップ教育事業」出発式で派遣生と関係者=7月31日、徳之島空港

「夢の実現に努力」
関西・関東へ中高生9人出発

 【徳之島】中学・高校生らが首都圏の職場体験や企業訪問などを通して勤労観を育む2022年度「徳之島町インターンシップ教育事業」(町教育委員会主催)の出発式が31日、徳之島空港であった。関係者の「世界で活躍できる大人に」など激励に、派遣生は「個々の目標に沿った何か一つでも学んで帰りたい」と抱負を述べた。関西・関東地区を中心に6日までの6泊7日間を予定している。

 町内の中高生らの望ましい勤労観や豊かな職業観を育み、将来の町の重要な人材に―などを期待して2019年度にスタート。しかし新型コロナ禍の移動自粛などで20、21年度は中止を余儀なくされ、3年ぶり2回目の開催に。派遣生は第1回同様に公募したジュニアリーダー研修生など9人(高校生6人、中学生3人)が対象に。

 3年前は首都圏が中心だったが、今回は大阪府・兵庫県・栃木県・東京都の4都府県が対象。関西ではIT関連企業でのプログラミング教育体験に続き、先輩ら郷友会関係者との交流会(1日午前)も計画した。2日は神戸市立博物館などの見学もはさみ神戸市役所で職場体験。3日は東京に移動し、5日はソフトバンクなどでも職場体験。6日(7日目)夕に帰島する。

 出発式で福宏人町教育長は「素晴らしいプログラムになっており、このインターンシップ事業通して、自分の将来の夢を見つめ活躍する人に」。高岡秀規町長も「世界で活躍できる大人に」とそれぞれ期待のエールを送った。

 対して派遣生代表の管野春花(すがの・はるか)さん=徳之島高2年生=は「それぞれ目的があって参加。コロナ禍での規律ある集団行動で、何か一つでも学んで島に帰れるように頑張ります」と抱負を述べた。