帰省ラッシュ始まる

お盆休みを前に帰省や旅行客らで混雑する奄美空港の到着ロビー

旅行客や里帰り続々と
11日ピーク、空の便混み合う

夏休みも折り返しを迎えた10日、奄美市笠利町の奄美空港では、お盆休みを前に帰省ラッシュが始まった。コロナ禍で迎える3度目の夏。空港到着ロビーでは、キャリーバックを引っ張る旅行客やふるさとへと帰省した搭乗客らが次々と降り立ち、出迎える家族や事業者らで込み合った。

JALによると奄美大島着の下り便は11日がピーク。10日の関東、関西便の搭乗率は8割を超え、鹿児島便がすべての便でほぼ満席。11日の下り便は、各便がほぼ満席だという。

4年ぶりの観光旅行だという千葉県の前田忠広さん(41)は4人家族で来島。「コロナ収束も見通せないので思い切って来た。目的はサーフィン。奄美の波を楽しみたい」。息子の優太くん(8)は「早く海で泳ぎたい。熱帯魚をたくさん見たい」と笑顔で話した。

一方、5泊6日の旅行日程を終えこの日に東京へ戻る家族連れの男性(38)は「混雑を避けたかったけどやっぱり人出は多かった。天気もよくてほとんどがドライブ。うっそうとした森が印象的で、世界遺産の自然を満喫できてよかった」と喜んでいた。

空港内の土産店・まえだ屋では、コロナ禍以前には届かないものの、売り上げは例年並みに回復しつつある。「夏の売上は昨年の倍くらい。子ども連れも増えて、土産だけでなく菓子や飲み物、いろいろなものが売れている」と話す。

JALによると上り便のピークは16日。13日ごろから混み合うという。