多くのスーパーで、台風の影響で乳製品の品薄、欠品が見られた(4日、徳之島町亀津)
予測困難な動きが入荷計画に影響も
徳之島の各店舗
【徳之島】台風11号の強風域に入った奄美地方では、船便の欠航の影響で、各スーパーなどで4日現在、生鮮食品を中心に品薄、欠品が続いている。徳之島の各店舗は、7日ごろの入荷を再開予定としているが、店側からは「今回の台風の動きが予測困難だったことも、入荷計画に影響が出た」との声も挙がった。
徳之島町にある多くのスーパーでは、牛乳やヨーグルトなどの乳製品の他、パン、飲料水が欠品、野菜や果物、納豆など大豆製品の品薄、または欠品が見られた。それに対しコメ、カップメンなど長期保存が可能な食品は、店側で確保。冷凍保存品である肉類も店頭に並んでおり、同町内のスーパーの担当者は「賞味期限の長短が買いだめ、品薄の有無の分かれ目」とし「特に常食の牛乳やパンは、買いだめの傾向が見られる」と話した。
町内のスーパーで買い物をしていた、来島3年目のミャンマーの女性(30)は「これまでも台風関係なく、コメや肉類は安心して買えているが、牛乳や野菜が買えない状況が続いている」と話した。
同町亀津の総合スーパー「ダイマル」の義村浩平常務取締役(35)は「台風発生とともに(徳之島に接近、通過予定の)1週間、10日前から、その進路を調査し、入荷を計画しているが、今回は突然接近して予測が困難だった」と指摘。そして、「店側でも台風などによる停電に備え、自家発電機の準備などに努めている。生活物資、生鮮食品の安定供給の義務を果たすべく、今後も努めていきたい」と話した。