表彰状を手に碇山さん(中央手前)
小学人権作文コン中学年の部 表彰伝達式
龍郷町の龍瀬小4年碇山月子さん(10)がこのほど、「第25回県小学生人権作文コンテスト」の中学年の部(3・4年)で優秀賞を受賞し、同校校長室で伝達式が行われた。表彰状を手にした碇山さんは「知覧の平和会館で見てわかったことをありのままに書いた。びっくりした」と喜びを語った。
コンテストは、人権尊重の重要性や必要性についての理解を深めようと鹿児島地方法務局と県人権擁護委員連合会が主催。県内の小学校から1130点(うち奄美群島53点)の応募があり、碇山さんは最優秀賞に次ぐ優秀賞に選ばれた。
碇山さんは、夏休みに見学した南九州市の知覧特攻平和会館で感じたことを「人権のない特攻作戦」とまとめた。作文では、特攻作戦が若者や学生の人権を考えずに行われたのではないかと疑問に思い、「友達と遊んだり自由にできるのは人権が守られているからだ」などと記し、人権を学び守っていくことの大切さを訴えた。
伝達式では人権擁護委員の重村洋一さんと岡山和子さん、碇山和宏教育長が同校を訪れ「訴える力が強く印象に残る作品だった。素晴らしい」とたたえ、表彰状と記念のトロフィーを手渡した。碇山さんは「(多くの人が作文を見て)人権を守ることを大切にしてくれたらうれしい」と笑顔だった。