徳之島新春闘牛

徳之島闘牛最強の「全島一」王座に就いた「黒龍王」(左)=3日、徳之島なくさみ館(伊仙町目手久)

 

 

新全島一に「黒龍王」(面縄)
ミニ軽量級は防衛
連日約3千人を魅了

 

   
 【徳之島】闘牛名物の島の新年を豪快に彩る2023年新春闘牛大会の目玉、「第33回徳之島全島一決定戦&ミニ軽量級優勝旗争奪戦」大会(徳之島町闘牛協会南部支部主催)は3日午後、徳之島なくさみ館(伊仙町目手久)であった。最強無差別級の「全島一」王座には「黒龍王」(同町面縄・永島繁巳さん所有)が就いた。ミニ軽量級(体重7百㌔未満)は「友花形・光ちゃん号」(石垣島・玉代勢光子さん同)が2度目防衛を果たした。

 同島の新春闘牛大会は、元日午後1時からの「第33回徳之島軽量級優勝旗争奪戦―平成14・15年生成人記念闘牛大会」(会場同、計8組対戦)で開幕。島内外の闘牛ファンや正月帰省客、観光客など3千人前後が連日観戦。闘牛太鼓の鼓動と「ワイド、ワイド」の大歓声でボルテージを上げ、1㌧前後の巨体同士が土煙を蹴立てて激突するガチンコ勝負のド迫力で魅了している。

 チャレンジャー同士の「全島一」チャンピオン決定戦は、昨年10月の同タイトル戦まで5度の防衛(9連勝)を誇った〝島内無敵の王者〟「威風神威(元・牛若赤丸)」(目手久)の沖縄県内への移籍・優勝旗返納に伴うもの。

 9組目の結びの横綱戦。「黒龍王」(体重約1・1㌧)の再三の速攻で押し込まれるなど、けい部にダメージを負った「必勝会・大蓮」(約1・2㌧、亀津)は対戦4分57秒で戦意を喪失。ミニ軽量級王者「光ちゃん号」は23分48秒に及ぶ激しい攻防戦を制した。

 新春大会は、4日午後1時開始の「昭和38・39年生還暦記念―新春闘牛大大会」(対戦11組予定・会場同)で〝千秋楽〟を迎える。