川節さん(朝日中2年)全国優秀賞

全国保護司連盟理事長賞を表彰された川節桃香さん(19日、朝日中学校図書室)

「みんなが輝ける社会目指して」
社会を明るくする運動作文コン

 北大島保護区保護司会(松田秀樹会長)は19日、法務省が主唱する「第72回社会を明るくする運動」作文コンテストで、奄美市名瀬の朝日中学校2年、川節桃香さん(13)が中学生の部で全国優秀賞を受賞したことを受け、同校図書室で表彰伝達式を行った。奄美群島内の小中学校から同賞を受賞するのは4年ぶり。川節さんは「困っている人がいたら、少しでも力になれる人として、誰一人居場所がないと感じることがない社会にしたい」と話した。

 同コンテストは法務省が毎年、小中学生を対象に開催。犯罪や非行に関する作文を書くことを通じ、同運動の理解を深めてもらうことが目的。今回は、全国から31万6323人(小学生13万1270人、中学生18万5053人)、県内からは700人(小学生228人、中学生472人)が応募した。

 県内全体の作品から5点(最優秀賞1点、優秀賞4点)を小・中学生各部でそれぞれ選出。その中から各3点を全国作文コンテストに推薦、川節さんが中学生の部で最優秀賞(1点)に次ぐ優秀賞(15点)の一つ「全国保護司連盟理事長賞」を授賞。県保護司会連合会の岩﨑昌弘会長(69)から賞状とトロフィーが手渡された。

 川節さんが応募した作文は「みんなが輝ける社会を目指して」。同世代の女子中学生が渋谷で面識のない親子を刺した事件に衝撃を受けたとし、「一人ひとりが誰かに大切にされていると実感し、希望を持てる社会づくりが犯罪や非行防止につながるのではないか」など、社会への願いを書いた。