臨時休業相次ぐ

買い物客でごった返すグリーンストア入舟店(6日午後1時頃)

スーパー、コンビニ、GSも
物流回復のめど立たず

台風6号の影響が長引く中、奄美市や龍郷町では、総合スーパーやコンビニエンスストア、ドラッグストアなど日曜日だった6日の臨時休業を決めた店舗が相次いだ。ガソリンスタンドや郊外型の飲食店もほとんどが閉店し、営業している店舗の駐車場は利用者で埋まっていた。

奄美市内に5店舗を展開する地元スーパー・グリーンストアは6日、4店舗が休業。唯一営業していた入舟店には朝から客が絶えなかった。「即席のみそ汁やレトルトカレーなど在庫のあるものを買っていく状態」(赤尾均店長)だといい、入荷見込みもないことから、7日以降の営業予定も決めていないと話した。

同市名瀬小浜町のイオンプラザ大島店は4日までに、5~6日の臨時休業を決めた。1階食品フロアは、牛乳、パンなどの日配品から冷凍・冷蔵品までほぼ品切れ状態。

スーパータイヨーは同市内3店舗とも休業。店頭には「船便欠航のため」とポスターが貼られていた。

龍郷町の総合スーパー・ビッグツーは5日午後2時から休業。店舗入り口には、台風対策の鉄製コンテナが並べられていた。

コンビニエンスストア・ファミリーマートは、奄美市の朝仁店が5日午後2時から休業。港町店、龍郷店(龍郷町)は営業したが、食品棚や冷蔵ストッカーはほぼ欠品状態。何も買わず帰る人も多く見られた。

ドラッグストアはマツモトキヨシが全店休業。ドラッグイレブンは2店舗とも営業した。6月に長崎から赴任したばかりだという朝仁店の店長・福地克悠=かつゆき=さん(36)は「外の状態を見て営業を判断した。台風を前提とした在庫を持っているが、水、乾電池、モバイルバッテリーなどが売り切れた」と話した。 介護用のおむつを両手に抱えるようにしていた小野紘一郎さん(80)は「在庫が切れる前に買っておこうと思って急いできた。必需品は自衛隊機などで運べないものか」と疲れた様子で話した。ドラッグストアモリは和光店・龍郷店とも営業した。

ファミリーレストランや郊外型飲食店、ガソリンスタンドもほとんどが休業した。わずかに営業している店舗の駐車場は満車状態が続いていた。

いずれの業態も7日は通常営業を決めているが、物流回復のめどが立っていないことから、商材の安定供給にはかなりの日数を要するとみられている。