天城町「ゆいゆいサロン」全体交流会

天城町介護予防教室「ゆいゆいサロン」の全体交流会(10年、15年表彰も)=17日、天城町防災センター

住み慣れた地域で、自分らしく…

 【徳之島】天城町の介護予防教室「ゆいゆいサロン」の2023年度全体交流会(町包括支援センター主催)が17日午後、同町防災センターで4年ぶりにあった。98歳を頂点に町内各集落の同サロン利用者のうち139人が参加。介護保険サービス無縁のまま同サロン利用「10年」「15年」達成者の表彰や健康講話、活動発表などを通じ笑顔の花を咲かせ合った。

 同町は地域包括支援センターを設置した2006年度から「ゆいゆいサロン」の充実強化に取り組んできた。高齢者が元気で自分らしく、自立した生活を続けられるよう、町内14集落のうち12集落の自治公民館で週1回2時間程度のペースで継続。現在の参加者数は約230人、平均年齢は82歳という。

 全体交流会には松原上区の竹田百合子さん(98)ら利用者139人に町スタッフら関係者合わせ約150人が参加。4年ぶりに、鮮やかな「さくら色」のTシャツで染まった。森田弘光町長はあいさつで「町民一人一人が可能な限り住み慣れた地域で、自分らしい生活を続けていけるよう各種事業を推進。いつまでも若々しい気持ちで元気に過ごしましょう」とアピールした。

 「10年」23人と「15年」4人、歯科健康「8020運動」1人の計28人を表彰。受賞者を代表して新田朝子さん(84)=松原上区=は「私たち高齢者に寂しい思いをさせないよう町がサロンを作ってくれた。先生(町役場スタッフ)たちの指導のおかげで、私たちは長生きができて今ここにいる」などと感謝した。

 健康講話では、県理学療法士協会の岩森俊理事(理学療法士)が「フレイル予防の重要性とその対策」をテーマに健康寿命、加齢に伴う身体の変化・フレイル、フレイル予防の重要性などを説いた。

 浅間・平土野・兼久3集落それぞれのサロン活動例の発表も。同日の参加者を代表して中島美嘉さん(91)=岡前=と張本達子さん(90)=西阿木名=があいさつを述べ町側に感謝。「ワイド節」の全体踊りで締めくくった。