丸潮漕友会は2年ぶりの優勝を確信し勝利の雄叫び(16日、小湊漁港)
奄美市名瀬の小湊漁港で16日、2024年度小湊港まつり(小湊町内会主催)があった。14日から降り続いた雨の影響で開催が心配されたが、朝から曇り、微風のコンディションとなった。恒例の舟こぎ競争には55チーム(子ども会7、女子の部13、一般の部35)が参加し、熱戦を繰り広げた。
同まつりは70年以上の歴史を持ち、旧暦の5月5日の浜下り(邪気払いの儀式)が形を変え、港まつりの舟こぎ競争になったという。夜には、24年度から特認校に指定された小湊小学校の児童数増加を願って花火も打ち上げられた。
開会式の後、シマ唄が披露され、子ども会の部からレースがスタート。
女子の部を制し2連覇を果たした清水集落(瀬戸内町)の禧久杏奈さんは「選手それぞれの個性が生かされたチーム。舟こぎシーズンは始まったばかり、もっと強化していく」と話した。
一般の部決勝は、折り返しまで4艇が横一線に並ぶ白熱したレース展開となった。チームワークを生かした折り返しの技術と、ほぼ毎日練習しているというスタミナが勝負を分け、大会新記録で丸潮漕友会(大和村名音)が2年ぶりに優勝した。
キャプテンの上村太一さん(38)は「練習で使う木の舟との感覚の違いはあったが、決勝では思った通りのこぎができた」と振り返った。
閉会式を終えた町内会長の栄嘉弘さん(70)は「伝統の祭りが盛り上がってくれほっとしている。来年は小学校に子どもが増え、地元がにぎやかになってほしい」と話した。
結果は次の通り。
【女子の部】①清水集落1分49秒09②丸潮漕友会レディース③Team T・K
【一般の部】①丸潮漕友会1分33秒89②ゴッツ漕友会③アマニコアウトリガーカヌークラブ