連携協定を締結した奄美群島振興開発基金の藤井隆理事長(左)と商工中金鹿児島支店の永田拓地域連携担当次長(18日、奄美市名瀬)
シンジケートローン業務で連携
奄振基金と商工中金
独立行政法人奄美群島振興開発基金(藤井隆理事長、奄美市名瀬)と商工組合中央金庫(関根正裕代表取締役、東京)=商工中金=は18日、「シンジケートローン業務における連携・協力に関する覚書」を締結した。大口の資金調達、財務構造改善など必要とする中小企業への支援に取り組み、地域経済の活性化を目指す。
シンジケートローンは複数の金融機関が連携して行う法人融資で、同一の契約に基づきシンジケート団を組成。金融機関側はリスクの分散、法人側は資金調達先の一本化など利点がある。
業務連携・協力の主な内容はシンジケートローンに関する顧客の紹介や情報交換など。商工中金は全国で同業務の協定を結んでおり、奄振基金との締結は県内では4例目、奄美群島内では3例目となった。
締結式が奄美市名瀬の同基金で行われ、藤井理事長は「23年度末に改正奄振法が成立し、法令改正で大口融資が可能な業種が拡充された。互いの強みを生かしながら奄美の振興を支えていきたい」と話した。
商工中金鹿児島支店の永田拓地域連携担当次長は「奄美群島内のネットワーク部分を補完していただき、産業振興の取り組みへの機会となれば」と語った。