選挙戦突入へ準備に追われる立候補予定者の事務所(一部加工してます)
任期満了に伴う鹿児島県知事選は20日、告示される。決戦開始を翌日に控えた19日、立候補予定者の3陣営は、出陣に向けて日程の調整や選挙ビラの仕分け作業など、最後の準備に追われた。
これまで、現職の塩田康一氏(58)、元自民党県議の米丸麻希子氏(49)、市民団体共同代表の樋之口里花氏(52)の3人が出馬の意思を示している。
鹿児島市内のある事務所では各種団体からの推薦状や「必勝」のため書きが壁いっぱいに貼られ、臨戦ムードに包まれていた。事務所には支援者が次々と出入りし、スタッフは選挙期間中に配布するはがきの宛名書きに集中するなど、作業にあたっていた。
陣営幹部は「最後まで企業の組織体制にこだわり、人脈を生かしながら声を上げていきたい。県内をくまなく回って課題を聞き、草の根でパワーにしていきたい」と力を込めた。
ある陣営は選対会議を済ませ、遊説日程の調整や支援者からの電話対応に追われていた。スタッフは、鹿児島市を皮切りに県内2か所で開く出陣式のほか、印刷から上がってきた公約に目を通し、眼前に迫った決戦に備えていた。
幹部らは「やはり投票率を上げていきたい。(期間中は)SNSなどを取り入れながら、若い世代にも選挙で変われるということを伝えていきたい」と気を引き締めていた。
一方、今回の選挙について鹿児島市内の36歳女性は「小中学校の子ども2人を抱えている。全国でも子育て支援は争点になりつつある。鹿児島でもしっかりと取り入れているかどうかを見ていきたい」と主張。18歳の専門学生は「選挙の公約を見て諦めている仲間も多い。若い世代は学費や税に苦しめられている。若い人が魅力を感じるような選挙をもっと展開してほしい」と訴えていた。
3陣営は20日、鹿児島市内で第一声を上げ、県内各地を遊説。街頭演説などを通し、論戦を繰り広げていく。