ユリの球根を掘り取る久冨さん夫婦(23日午前10時50分頃、和泊町出花)
7月10日まで掘り取り作業に汗
【沖永良部】沖永良部島の2024年産テッポウユリの球根取引が20日から始まっている。奄美地方が梅雨明けした23日、島内では午前中から畑に入り、掘り取り作業に汗を流す農家の姿が見られた。今期の出荷ケース数は和泊町4000ケース、知名町2300ケース(前期実績両町合計5495ケース)を計画。取引期間は7月10日まで。
和泊、知名両町役場担当課によると、生産戸数は37戸(和泊町24戸、知名町13戸)。作付面積は930㌃(和泊町582㌃、知名町348㌃)。栽培株数は和泊町98万5100株、知名町68万4000株、出荷量は和泊町87万1200球、知名町55万9000球を見込む。
40年ほど前から球根を栽培している和泊町出花字の久冨昭男さん(77)・菊枝さん(75)夫婦は、トラクターやクワを使って球根を掘り起こすと、一つずつ手に取り、付いていた赤土を丁寧に払い落としていた。昭男さんは「大きなサイズの球根が取れている。栽培する人も減ってきたし、大変な作業だけど頑張りたい」と話した。