児童が名所案内、鉄人癒す

ツアー旗で先導し、川ではタナガなども獲れるという阿権渓谷を案内する児童たち

阿権小3~6年
島っ子ガイドで集落ツアー

 【徳之島】伊仙町の阿権小学校(安樂強校長)3~6年生12人は24日、地域の名所を児童が案内する「島っ子ガイド」を同校周辺で開いた。23日にトライアスロン大会に出場した選手らが参加し、児童が集落を案内。観光地や穴場スポットを巡って、鉄人の心や身体の疲れを癒やした。

 観光客に地域の宝を発信していこうと2016年に始まった。ツアーは児童が5月頃からアイデアを出し合い、ガイド方法やコースを企画した。

 この日は、前日に行われたトライアスロンIN徳之島大会で激戦を終えたばかりの選手とその家族ら31人を出迎えた。児童はツアー旗を手に、樹齢300年のガジュマルやサンゴの石垣群、勇壮な渓谷など集落の厳選スポット歩いて案内。道中はクイズや寸劇を交えながら、島の文化や風習も元気よく伝えた。

 ツアーの後は、町指定文化財の「ふり茶」や団子が振る舞われ、選手らはホッとした表情で地元ならではの味覚に舌鼓を打った。選手らは気さくに声を上げながら、児童との交流を楽しんでいた。

 6年生の町田愛奈さんは「クイズや振り付けを交えながら、大きな声で分かりやすく伝えることを心掛けた」と強調。「(児童は)みんな元気に一生懸命頑張っていた。阿権の豊かな自然を知り、また来てくれればうれしい」と笑顔だった。