知名町 議員と語る会で住民意見

町民と意見交換した議員と語る会(知名町下城公民館)

芭蕉布保存や大山周辺美化を

 【沖永良部】知名町議会は26日夜、同町下城公民館で「議員と語る会」を開いた。議員4人に対し、住民14人が参加。脱炭素事業について意見交換したほか、伝統工芸品「芭蕉布」の存続や大山周辺の環境美化を求める意見が出た。

 語る会は、町民と議会の連携を図ることが目的。25~27日の3日間の日程で、議員が2班に分かれて町内6会場で開催する。

 議会活動の報告後、意見交換を行った。参加者から「島の伝統工芸である芭蕉布の保存継承にもっと力を入れてほしい」との意見について、福井源乃介議長は「後継者の確保など幾つかの課題がある。一つ一つクリアしていきながら進めていきたい」と述べた。

 脱炭素事業に関して「蓄電池のデメリットやメンテナンス費用なども含めて町民に説明した上で設備の導入に至っているのか」との質問に、福川勝久議員は「町民が納得する答えが返ってくるまでには時間がかかるだろうが、町民の声を執行部に伝え、町民の理解を得られるよう事業を進めていく必要がある」とした。

 このほか、学校給食における地場産物の活用、大山にある山田ダムと宝田ダム周辺の環境美化、大山町有林の活用などを求める声があった。