空中浮遊マジックに歓声

この日最大の〝大技〟空中浮遊マジックに会場から大きな拍手が起こった(23日、アマホームPLAZA)

マジシャン歴40年 住用出身の小林さん

 奄美市住用町出身のプロマジシャンと奄美新歌謡の歌手らによるコラボステージ「たぁ坊イリュージョンマジックショー&歌謡・舞踊ショー」が23日、奄美市名瀬のアマホームPLAZA(市民交流センター)であった。一条流奄美本部の日本舞踊もあり、多彩な演出に2階席まで埋まった会場は盛り上がりを見せた。

 ステージは2部構成。1部は、ミスタードラゴンの手品、奄美歌謡のしぃちゃん(前田静代さん)、長謙三さん、泉清次さんと続いた。平紀久美さんは音響トラブルで歌うことができず、一時キャンセルと伝えられたが、「ファンが来てくれているから」と、2部冒頭で『歌があるから』など4曲を熱唱した。

 熟練のマジックを披露したのは「たぁ坊」こと小林忠光さん(79)。大阪を中心に、有名演歌歌手のステージの前座を務めるなど全国で活動しており、芸歴は40年以上。地元住用町や宇検村でも舞台に立っている。

 ロープマジックを披露した後、観客席の子どもをステージに招き、椅子の間に浮かせるイリュージョンを披露し、大きな拍手を浴びていた。

 3月にあった関西奄美会で初めて出会ったという奄美市議会議長の奥輝人さんは「にぎわっているテーブルに出向くと、忠光兄がマジックを披露していた。友人になったので見に来た」と終始楽しそうにしていた。

 舞台を終えた小林さんは「(時間が押して)電気ノコで美女を切る出し物が披露できなかったのが残念だが、楽しんでもらったようでうれしい」と満足した様子で話した。