瀬戸内町営農支援センター入退所式

新研修生2人と研修修了生4人の門出を激励した2024年度瀬戸内町営農支援センター入退所式

未来のリーダー、門出にエール

 瀬戸内町営農支援センター研修生の2024年度入退所式が28日、同町のせとうち物産館であった。鎌田愛人町長ら関係者26人が参加し、新たに入所する研修生2人と研修修了生4人を祝福。未来の瀬戸内町の農業を牽引(けんいん)するリーダーとしての期待を胸に、新たな門出にエールを送った。

 新たな入所生は関口貢司さん(46)、川原治美さん(68)の2人。退所生で、鎌田愛正さん(38)、加納順一さん(67)、西依正悟さん(44)、積祥子さん(38)の4人は、修了後は町内各地での就農を予定している。

 式で鎌田町長は退所生それぞれに修了証書を手渡し、「さらなる技術習得を図り、経営に磨きをかけることに期待する」と激励。入所生には「刺激し合い成長できるよう、関係機関一体となって支援していく」とあいさつした。

 退所後はパッションフルーツ、タンカン、津乃輝の生産を計画する鎌田さんは関係者を前に「将来、子どもたちが果樹栽培を体験し、魅力を伝えていける農家になれれば」と抱負を述べた。町独自のふるさとUターン就農制度を活用し新たに入所した川原さんはパッションフルーツの栽培に挑む。「年齢も年齢だけに、子どもたちが将来にわたって農業を営んでいけるような基礎をつくることができれば」と決意を込めた。

 同研修は2000年に始まり、修了生は今年度の2人を含め79人になった。終了後の就農者数は68人に上るという。