小中学生がタグラグビー体験

タグラグビー教室ではキューデンヴォルテクス選手も加わりミニゲームも行われた(29日、大和中グラウンド)

リーグワン選手招き教室
YRA大和 基本ルール学びミニゲームも

 大和村大棚を拠点にタグラグビー教室を主宰するYRA大和ラグビーアカデミーは29日、ラグビー・リーグワンに所属する九州電力キューデンヴォルテクス(福岡)の選手らを招き「タグラグビー体験教室」を開いた。保育園児から中学生までの18人が参加。基本ルールを学んだ後、ラグビー特有のボールを回転させるパス、フェイントのかけ方などを学び、選手も参加したミニゲームに汗を流した。

 タグラグビーは、ラグビーのルールを基本とした年少者や初心者向けの球技。危険度の高いタックルの代わりに、腰につけたひも状のタグを取ることでボールを奪う。

 今回の教室は、YRAのコーチ・川下光さん(42)が、九州各地で同様のイベントを開いているヴォルテクス側に依頼し実現。前監督の赤間勝さん(51)、コーチの濱田修一さん(45)、選手の園中良寛(よしひろ)さん(34)、石松大空(ともたか)さん(27)、中島謙さん(27)が来島した。

 5人は、九州各地の大雨による飛行機の遅延などで28日に奄美入りできず、29日は日帰りとなった。当初の予定より約1時間遅れで到着したが、強行軍にも疲れを見せずグラウンドに立った。

 赤間さんは、未経験者の多い小学生に対し、手渡しによるパスや相手の正面に入らない「けがをしないタグの奪い方」などを教えていった。

 中学生の中には、パス回しやフェイントの技術をすぐに身に付ける参加者もおり、指導した園中選手は「ステップのキレがよかった。有望」と評価した。

 大和中2年の岩元帆久斗(ほくと)さん(13)は「タグをとるのが難しかった。作戦会議で『前に出ることが大事』と試合のポイントを教えてもらい理解が深まった」と話した。

 赤間さんは「ラグビーは戦術上、人の犠牲になる場面がある。チームワークを通し人間関係を学んでもらいたい」と語った。