決起大会や街頭演説徹底

三つどもえの県知事選挙。7日の投開票日へ1週間の攻防が繰り広げられる(一部加工しています)

 

3陣営、「勝負の1週間」へ
県知事選

 

 任期満了に伴う県知事選挙は、7日の投開票日まで1週間と迫り、立候補している3候補者の陣営は「勝負の1週間」と位置付け選挙活動をさらに加速する。告示以降、2回目の週末となった土日には大票田・鹿児島市内で大規模な決起大会開催や街頭演説を徹底するなど支持拡大にしのぎを削った。

 知事選に立候補しているのは、新人で元自民党県議の米丸麻希子氏(49)、新人で市民団体共同代表の樋之口里花氏(52)、現職で2期目を目指す塩田康一氏(58)=いずれも無所属、届け出順=。政党(県組織)では自民と公明、国民民主が塩田氏を推薦。共産は樋之口氏を「自主的に支援」している。有力団体では自民党支持組織の農政連や建設業協会、さらに労働団体の連合鹿児島が塩田氏を推薦。塩田氏の推薦を取り下げた県医師連盟(自民支持組織)は、推薦は見送ったが、「米丸氏を応援」している。

 6月最後の週末、米丸氏陣営は29日の土曜日に鹿児島市の繁華街・天文館で総決起大会を開催。SNS(インターネット交流サイト)で積極的に情報発信していることもあり、従来の支持層に加えて若い人や女性の参加が見られ、政策や行動力への支持が広がっているという。週明けからの残り1週間は県本土での遊説を重ね、運動最終日(6日の土曜日)は地元・姶良市と鹿児島市での活動で締めくくる。

 樋之口氏陣営は29、30日の土日は鹿児島市内を重点的に街頭演説。一日で十か所以上もこなし政策の浸透を図った。残り1週間のうち4日には、3日に40年運転期限を迎える九州電力川内原発1号機が20年の運転延長期間に入ることから、3・11鹿児島実行委員会のメンバーとともに同原発前に集結。運転延長の問題点をアピールする。終盤の金曜日は生まれ育った霧島市で、最終日は鹿児島市での活動で締めくくる。

 塩田氏陣営は30日に鹿児島市内のホテルで総決起大会を開催。組織力だけでなく、4年前の初当選の原動力となった草の根支持の継続を印象づけた。残り1週間は大隅地域を皮切りに県本土で遊説。木曜、金曜、土曜の最後の3日間は「どのような風が吹くか、なかなか読めない」とする鹿児島市、さらに姶良市で活動を徹底。街頭演説などを通して現在の県政の継続の必要性を訴え、理解を図っていく。

 選挙公報で打ち出しているスローガンは、米丸氏が「さあ、新しい鹿児島を始めよう!」、樋之口氏が「大事なことは、県民の声で決める」、塩田氏が「誰もが安心して暮らし、活躍できる鹿児島。」。