就農と技術習得へ決意新た

2024年度奄美市農業研修生修了式及び入所式が行われた(1日、奄美市農村環境改善センター)

奄美市農業研修生2人修了、3人入所

2024年度奄美市農業研修生修了式及び入所式が1日、同市農村環境改善センターであった。2年間、農業技術などを学んだ修了生2人に修了証書を授与するとともに、新規研修生3人の入所式を実施。安田壮平市長のほか、県大島支庁農政普及課職員、市の担当者、指導農業士らが出席する中、就農と農業技術習得への決意を新たにした。

同研修は公益財団法人奄美市農業研究センターが、同市において農業経営を希望する人に対して、農業に関する基礎的技術及び知識を習得させるための各種研修を実施し、中核的農家として自立できるよう人材の育成をすることが目的。07年度の開始以来、43人が修了し35人が就農している。

安田市長は、修了生に「農業経営者として自立を目指す上で苦労もあるが、研修で交流した人たちの力を借り、農業経営者として成長・発展することを期待する」と述べ、新規研修生には「自ら選んだ道に向かって、大いに学ぶとともに、さまざまなことにチャレンジして」とエールを送った。

修了生の長真琴さん(52)は「先輩農家を見本として、1年1年大切に過ごし、常に前向きに目標を持って頑張る」。与沢裕美さん(44)は「地域農業の発展のために、品質の良い商品を作るとともに、収穫量を増やせるよう努力する」と抱負を述べた。

新たに入所した黒柳明雄さん(59)は「未来に向けて、新たな希望ややりがいを持ち、幸せになるために来た奄美で、チャレンジしていく」、川上正人さん(54)は「人生100年時代。85歳まで現役農家として頑張る」、竹山純子さん(57)は「若い人たちや未来の子どもたちに、引き継げる農業を作っていく」とそれぞれ意気込みを語った。