36年丑寅会が総会・懇親会

笑顔の輪が広がる恒例の出席者全員撮影(提供写真)


魅惑のサウンドを披露するザ・クレイジー・サウンズのメンバー

5年ぶりの交流堪能

 【東京】関東奄美群島36年丑寅会(盛田弘国会長)はこのほど、品川区の(公財)日本民謡会館で「第6回懇親会」を開催した。会場には島や校区、集落も飛び越えて約120人が参加し、大いににぎわった。参加者たちは、5年ぶりの交流を堪能していた。

 「36年丑寅会」は1961年度、丑(うし)年・寅(とら)年生まれで、奄美群島の小中学校出身者が構成している。「親睦、誇り、報恩」の横断幕が掲げられた会は、6月9日あった。盛田会長は「皆さんの周りには丑寅会がある。一瞬一生のこの時を楽しんでもらいたい」と感謝を伝え、あいさつした。今回は与論島が幹事会とあって「かぎやで風」の踊りが開会を飾り、与論献奉が披露された。恒例の全員での記念写真撮影へ。同じ時代を生きてきた、同窓生たちが笑顔になった。また、あまみエフエムと会場を中継、東京での島のつながりが伝えられた。入口には、各島のパンフレットなどが用意され、島を元気にしたいと願うふるさと納税などの案内も紹介された。コロナ禍で5年ぶりとなり、この間みな還暦という節目も経た。再会を喜ぶ一方で「あの人どうしてるの」などと欠席者の情報を交換する様子も見られた。

 盛田会長と同じ、東天城中卒の牧章子さんは福岡から初参加した。「徳之島での『40歳成人式』以来の再会がほとんど。同級生はいいものですね」。夫を3年前に突然失った深い悲しみも癒やされたよう、言葉を弾ませた。ステージでは、ザ・クレイジー・サウンズが、シマ唄をリズミカルに熱唱するなど島の風景を会場に呼び込んでいた。唄自慢、踊り自慢も次々と登場。さらに牧さんが販売を手掛ける甘酒、大和村から提供された温泉施設の券などが当たる、抽選会もあり大盛況に。多くが二次会へと流れ、さらに懇親を深める夜となった。