ピーチ 旅行代理店向け視察ツアー

ピーチ・アビエーションが初めて実施した国内旅行代理店向けの視察ツアー(4日、奄美大島世界遺産センター)

「新たな創客とツアー造成を」

 Peach Aviation(ピーチ・アビエーション)は3~5日の日程で、奄美大島各地の観光地を視察する旅行代理店向けのファムトリップ(視察ツアー)を実施した。4日は、奄美市住用町の奄美大島世界遺産センターやマングローブパークなどを訪問。旅行需要の高まりつつあるタイミングで奄美大島の魅力を発信し、誘客強化を図る。

 同社が、国内旅行代理店向けのファムトリップを実施するのは今回が初めて。首都圏・関西圏の旅行代理店9社19人が参加した。

 同センター管理運営委員会事務局長の岡翔太さん(38)らが館内の案内役を務め、奄美大島の成り立ちや、ケナガネズミ、ハブなど森に生きる動物の生態などを説明した。

 参加者は、パッケージツアーの商品企画などを担当する立場から、空港や市内から観光地までの所要時間などを熱心に質問していた。2泊3日、3泊4日を想定した具体的なプランやコースを話し合う姿も見られた。

 いずれも大阪から参加した㈱全旅(ぜんりょ)の吉田瑞希さん(26)、㈱かんざしの藤田夏美さん(32)、日本空輸㈱の河内彩夏さん(24)は「奄美大島の魅力は生態系が唯一無二なところ」「ツアーはマングローブでのカヌー体験が中心になる」「特殊な島。生態系を守るという観点で、教育旅行や修学旅行など学びの場としての企画もできる」「(本土では)まだまだ知られていない魅力があふれている」などと話した。

 ピーチ営業戦略室の森木綾乃さん(32)は「旅行需要の高まりは搭乗率に顕著に表れている。このタイミングで、代理店にはツアーを造成してもらい、新たな顧客を作り出す〝創客〟につなげていきたい」と期待を述べた。