市議会最終本会議

給食費無償化陳情など採択
米軍機上空訓練飛行禁止陳情は不採択

 奄美市議会は5日、6月定例会最終本会議を開き、2024年度一般会計補正予算(第2号)と同予算(第3号)、固定資産評価審査委員会委員の選任など10議案を原案可決。「奄美市の義務教育における学校給食費の無償化を求める陳情書」など陳情4件及び請願1件を採択する一方、「米軍機オスプレイの奄美群島上空での訓練飛行、禁止を求める陳情書」は、賛成少数で不採択となった。また、「国立療養所奄美和光園の医療・福祉の充実と、将来構想の確立を求める意見書の提出」と「ゆたかな学びの実現・教職員定数改善をはかるための、25年度政府予算にかかる意見書の提出」など、発議4件を原案可決するなどして閉会した。

 補正予算など各常任委員会に付託された7議案については、各委員長の報告後に採択され、全会一致で原案可決された。

 「米軍機オスプレイの奄美群島上空での訓練飛行、禁止を求める陳情書」については、﨑田信正議員(共産党)が賛成、伊東隆吉議員(自民党新政会)が反対の立場で討論を行った。その後、議長を除く議員21人による電子表決が行われ、賛成少数(賛成3、反対18)で不採択となった。

 「肉用子牛価格の急落に関する意見書の提出」及び「地方財政の充実・強化に関する意見書の提出」は全会一致で意見書採択を可決した。

 7日に任期満了となる固定資産評価審査委員会委員に、塩崎博成氏(73)、浦口一弘氏(70)を再任、柴一夫氏(67)を選任した。柴氏は、1979年亜細亜大学卒業後、80年名瀬市役所に入庁し、課長や参事を歴任、2017年定年退職。19年に税理士事務所を開設している。