一斉にスタートする選手たち(7日、瀬戸内町)
フル部門で優勝を飾った清水(7日、瀬戸内町)
2024奄美シーカヤックマラソンIN加計呂麻大会は7日、大島海峡一帯であった。フルマラソン、ハーフの2種目20部門に224艇、341人が参加。フル部門は、サーフスキーに出場した地元瀬戸内町の清水健太さん(33)が2時間27分42秒が優勝した。ハーフはシーカヤック男子タンデムの山畑海勝さん(24、瀬戸内町)、山畑篤海さん(26、同)の兄弟が1時間24分23秒のタイムで昨年に続き、連覇を果たした。
開会式で鎌田愛人町長が「瀬戸内町の自然に触れ、大島海峡の風を、匂いを感じ、地元の人々の温かい心に触れ合い、それぞれの思いを胸に体調に気を付けて最後まで楽しんでほしい」とあいさつ。フル部門の駅伝タンデム(8人1組)の部に出場した県大島支庁瀬戸内事務所の田之上咲季さん、吉田三奈さん、小坂元将吾さん、福元啓太さんの4人が「大空の下、瀬戸内町の美しい海、豊かな自然を精いっぱい感じながら、明日の筋肉痛を恐れず、後夜祭で最高のビールを飲めるよう、全力で駆け抜き、最高のシーカヤック大会にすることを誓います」と力強く選手宣誓した。
フル・ハーフ各コースに設置されたチェックポイントの一つ、加計呂麻島の渡連海岸では、住民らがバナナや、ジュースなど軽食を提供。チヂン(太鼓)で選手を応援する姿もあった。競技終了後は後夜祭があり、表彰式のほか、スペシャルゲスト城南海さんによるライブで大会を締めくくった。
フル部門を制した清水さんは「シングルでは5年ぶりの出場。体調がすぐれない中、今年の4月頃から少しずつ大島海峡などで練習を重ねてきた。皆さんに支えられてきた結果が優勝という形になった」と語り、ハーフ連覇の山畑兄弟は「波が穏やかだった分、場所によっては無風地帯があり、その影響でうまく前に進めず苦戦したが、最後まで諦めずにゴールできた」と話していた。