喜界町と伊佐市 姉妹都市15周年で植樹祭

植樹したフクギを前に(左から)隈崎町長、橋本市長、森田議長、榮哲治議長(提供写真)

友好のフクギ、成長願う

 姉妹都市提携する喜界町と伊佐市が交流する「姉妹都市盟約締結15周年記念植樹祭」が5日、同町役場で開かれた。隈崎悦男町長と伊佐市の橋本欣也市長らが「福」を呼び込むというフクギの苗木を役場内公園に植樹し、友好と交流のさらなる成長を願った。

 喜界町は、旧菱刈町への集団疎開をきっかけに1965年に姉妹都市を提携。合併後の2009年5月に改めて伊佐市と盟約を結んだ。

 旧菱刈町時代からは59年にわたり交流。これまで小学生体験交流や災害時の支援、職員派遣などを通じて深い関係を築いてきた。

 この日は、同町を訪れた橋本市長や森田幸一議長ら3人と、喜界町の議員や職員ら約30人が出席し、記念植樹や式典を催した。フクギは真っすぐ高く成長して葉を生い茂らせることから、防風、防じん効果などが期待される。植樹では災害からの安全への思いを込め、協力して苗木を植えた。

 式典で隈崎町長は、「フクギが地に根を張り、成長していくことをお互いのまちや暮らしの象徴とし、より強固な関係づくりを進めていきたい」とあいさつ。橋本市長は「温かい歓迎に本当に感謝している。さらなる10年、50年に向け、永遠に木が育つことを願いたい」と語りかけた。

 式典後は、喜界町の産業や観光を動画などで紹介。唄者の川畑さおりさんがシマ唄を披露し、親睦を深め合った。

 今後は、8月上旬に伊佐市の子どもたちが来島。町内の子どもたちが交流を深めていくという。