自宅アトリエで制作中のミロコさん=提供写真=
龍郷ふるさとまつり 舟こぎ競争の舟
奄美群島12市町村の先陣を切って28日に開催される「第32回龍郷ふるさと祭り」。町制50周年を記念して新造された舟こぎ競争の舟に、同町在住の画家・絵本作家ミロコマチコさん(43)デザインの「龍」が描かれることになった。
同祭実行委員会の申し出をミロコさんが快諾。5月末頃から自宅アトリエで制作にあたっていたもので、図案は6月に完成した。現在、奄美市の坪山船大工店でエアーブラシによる描画作業に入り、早ければ10日頃には納品される予定。
新造される5隻の舟に描かれるのは5色(赤・青・紫・黄・緑)の龍。水の中を自由自在に泳ぐ龍の波打つ体が鮮やかな色で表現されており、担当者は「(昨年刊行された絵本)『みえないりゅう』の幻想的なタッチとは異なり、躍動感と生命力を感じさせるデザイン」と話した。
ミロコさんは、「舟ならではの細長い形状や、海で走る様子などを想像しての制作は試行錯誤の連続だったが、白熱のレースが行われると思うと楽しみの方が大きかった。愛される存在になってくれればうれしい」とコメントを寄せている。