瀬戸内署協議会

協議後、警察官の服装や携帯品の検査をする「通常点検」が行われた(10日、瀬戸内町古仁屋)

人身事故2件、物損微増
古仁屋郵便局前にポール設置

瀬戸内署(肥後宗孝署長)は10日、地域住民の意見を警察行政に反映する「警察署協議会」の2024年度第1回会合を同署で開いた。栄克人会長ら委員6人と同署員8人が出席し、管内(同町、宇検村)の治安情勢を報告。委員らの要望は同署、関係機関で対応するほか、瀬戸内町長、宇検村長へ通知される。

5月末現在、刑法犯の認知件数は13件(前年同期比1件減)。罪種別内訳は粗暴犯3件(同1件増)、知能犯2件(同1件増)、窃盗犯6件(同増減なし)で、殺人や強盗、放火など凶悪犯は未発生。うち検挙件数は8件(同2件増)で窃盗犯3件、粗暴犯2件、知能犯1件だった。

交通事故の件数は人身2件で負傷者2件、死者ゼロ(全て同増減なし)、物損が61件(同2件増)。人身は車両同士の正面衝突(宇検村)、原付きバイクと歩行者の接触(加計呂麻島)で、物損と合わせて事故全般の3割がレンタカーによるものだった。

署は事故防止の取り組みで今年6月、古仁屋郵便局前の交差点に歩行者の斜め横断を防ぐ「ポールコーンガード」を大島支庁が計8か所設置したと報告。過去3年(20~22年)の交通事故件数は12件だが、設置以降は未発生と伝えた。

協議では、▽児童生徒のSNS利用による被害対策▽芦検地区・県道79号線上の路上駐車▽古仁屋地区・道路標識、路面標示の改善―など意見交換。署は「交通規制を強めると利用者の利便性が損なわれる面はあるが、塗装が薄くなった中央線などの補修は必要事項。可能な限り対処する」とし自治体含む各管轄機関との連携を確認した。

会合後、委員らは毎月署内で実施される服装や携帯品の検査、「通常点検」を同署駐車場で見学。栄会長は点検官役で参加した。

協議会は年3回。次回は秋の開催を予定している。