新鮮な地魚を求める買い物客でにぎわった「お魚祭り」=15日、天城町浅間
新鮮な地魚、根強い人気
ゆいの里あまぎ漁業集落
【徳之島】とくのしま漁協の天城町組合員ら「ゆいの里あまぎ漁業集落」(廣田鉄也代表、組合員約60人)の「お魚祭り」が15日、同町水産業振興拠点施設「うおっちょ」(同町浅間)の駐車場であった。赤銅色に日焼けした海の男たちが近海で一本釣りした新鮮な地魚やその刺し身などを通常の半値以下で直売して、消費者を喜ばせた。
離島漁業再生支援交付金事業(水産庁)を活用した魚食の普及など漁業振興の一環。町農業祭など各種イベントとの併催も含め、地場産魚介類の地産地消促進も願って不定期で開催。同漁業集落の水揚げの約50%を卸している「うおっちょ」(町が設置・運営)での開催は今年2月の初試行に続き2回目という。
午後2時の販売開始前から家族連れなど約40人が待機した。重さ6㌔級のアカマツ(ハマダイ)やソージ(カンパチ)のお頭付きをはじめその刺し身、ソデイカやハタの切り身、ヒメダイなど小魚類の素揚げパックまで総量約200㌔を用意。店頭価格の半値以下という市場卸価格で奉仕。買い物客には魚汁も無料提供されるなど好評だった。
家族ぐるみで訪れていた島弘美さん(60歳代)=同町浅間=は、「新鮮な地魚はやっぱりおいしい。インスタで(うおっちょを)チェックしてアカマツやサワラが上がると毎回予約。大好きな魚食で漁業者の皆さんの助けにもなりたい」と話していた。