名瀬徳洲会病院に設けられた献花台を訪れ、手を合わせる住民たち
各グループ病院が開設 住民ら別れ悼む
10日に86歳で死去した医療法人徳洲会の創設者・徳田虎雄さんを追悼する献花台が16日、奄美大島にある各グループ病院の施設内にも設置された。奄美市の名瀬徳洲会病院では、親交のあった住民や関係者が次々と訪れ、徳田さんとの別れを悼んだ。22日まで。
献花台は、喜界徳洲会病院、徳之島徳洲会病院、伊仙クリニック、天城ユイの里医療センター、沖永良部徳洲会病院、与論徳洲会病院に設置。奄美大島では、名瀬徳洲会病院、笠利病院、秋名の郷、瀬戸内徳洲会病院の4か所に新たに開設した。
名瀬徳洲会病院では、入り口横の待合所内に献花台が設けられ、徳田さん全盛期の遺影3点が設置された。献花台には南国の海をイメージした花が添えられ、職員が制作した思い出のタペストリーなども展示。ありし日をしのぶ映像も流された。
記帳した住民らは、備え付けの菊の花を台に手向け、偉大な遺徳をしのんだ。親子で徳洲会病院に勤めていたという元職員の女性(74)は「仕事はとても厳しい人だったが、普段は誰にでも優しくいつでも勇気をくれる人だった。本当に寂しい。残された人たちでしっかりと意志を継いでいきたい」と思いを語った。
同院の元俊洋事務長は「本当にエネルギッシュな人で思いがあふれる人だった」と人柄を振り返り、「徳田さんの功績に思いをはせてもらえれば」と願った。
献花時間は午前9時~午後5時。香典などは受け付けておらず、記帳はその都度家族に届けられる予定だという。