懸垂幕を掲げて祝意

「天城町三世」の女子ゴルファー・古江彩佳選手のメジャー初制覇を祝福した懸垂幕=18日、同町役場

天城町三世 古江選手のメジャー初制覇
天城町役場に登場

 【徳之島】天城町役場に、女子ゴルフの今季メジャー第4戦「アムンディ・エビアン選手権」(11~14日・フランス)を初制覇した〝天城町三世〟の古江彩佳選手(24)=富士通=をたたえる懸垂幕が登場した。ゆかりの選手による日本女子4人目のメジャー初制覇に祝意を掲げ、その快挙を町民たちにもアピールしている。

 古江選手は兵庫県神戸市出身(滝川第二高校出身)。ルーツをたどると祖父の白間邦彦さん(82)=西宮市在住=が天城町兼久の出身。白間さんの長女で同選手の母・古江ひとみさん(49)と父芳浩さん(50)夫妻=神戸市=の一人娘のいわゆる〝天城町三世〟だった。

 両親の影響で3歳からゴルフを始めた。小学6年生で早くもスポンサーが付き海外遠征も経験。2012年関西小学生ゴルフ選手権をはじめ、14・15年関西中学同、16年関西高等学校同大会などで優勝。そして同年の日本女子オープンゴルフ選手権(28位タイ)で頭角を現す。

 その後、19年富士通レディースでツアー史上7人目のアマチュア優勝を機にプロに転向。22年からは主戦場を米国に移し、米ツアー初優勝をルーキーイヤーで達成する。パリオリンピック代表こそ逃したが、今回の「アムンディ・エビアン選手権」では奇跡の大逆転を果たし、日本女子4人目のメジャー初制覇を達成した。

 祝福の懸垂幕について同町商工水産観光課の梅岡拓司課長(45)は「森田弘光町長が提案。ゆかりの天城町三世のメジャー初制覇を広く伝えたい」。同掲示を通じ、ゆかりの女子プロの存在とその快挙を知って「へえ~すごい!」と歓声を上げる職員の姿も。

 祖父の白間さんは諸国内外ツアーも含めた孫の活躍に「彩佳には幼い時からパワーを感じていた。よくぞここまで成長してくれた。妻(37年前に他界)も天国から孫の活躍を応援して喜んでいると思う」と話していた。