米NYへ高校生3人派遣

米国ニューヨーク語学留学出発式(前列左から作城さん・金子さん・頂さん)=19日、徳之島町役場

「未来の徳之島、自分のため…」
17日間、徳之島町語学留学事業

 【徳之島】米国ニューヨークを対象にした徳之島町海外語学留学事業(町教育委員会主催)の出発式が19日、同町役場であった。町内から選抜された徳之島高校の生徒3人が「未来の徳之島町や自分に還元できる体験を」など決意を紹介。20日に島を発ち8月5日帰島まで17日間の日程となっている。

 グローバル社会に活躍する人材の育成。町内の高校生がこれまで培った語学やコミュニケーション能力が海外で適応できるかを試みることなども目的。コロナ禍で2019年度以来4年ぶりに昨年再開。財源はふるさと納税から今年度は奄振事業関連も充てた。

 今年は6人の希望生徒が応募。町外国語指導助手(ALT)や国際交流員(CIR)らが面接・英会話などで選考。選ばれたのは徳之島高普通科の金子大耕さん(2年)、頂壱成さん(2年)、作城那奈子さん(1年)の3人。

 町教委職員とALT(ニューヨーク出身)の2人の引率で21日に羽田から渡米、ホームステイ先へ。滞在中は英語学習を中心に、鹿児島県人会との交流会なども予定している。

 出発式で、福宏人教育長は「帰国までの17日間、内容も非常に充実していると思う。世界の中心都市で学んだことを今後の学校生活や人生に生かしてほしい」。行沢弘栄町議会議長も「努力していろんなハードルを乗り越えて選ばれた。徳之島のために頑張って」と励ました。

 留学生を代表して金子さんは「多くの方々のご協力で実施できる事業だと感謝。現地の人と積極的に話をして友人もつくりたい。未来の徳之島町と自分に還元できるよう貴重な経験を吸収して帰ります」と決意を述べた。