60周年記念祭にぎわう

60周年記念祭であやまる会がシマ唄を披露すると、通りは多くの人で埋まった(20日、名瀬中央通りアーケード商店街)

名瀬中央通りアーケード
「商店街はまだまだ元気です」

奄美市名瀬の名瀬中央通りアーケード商店街振興組合(堀口征治郎理事長)は20日、「アーケード完成60周年記念祭」を開いた。午後1時半に行われたオープニングセレモニーでは、商店主らがクラッカーを鳴らし開幕を宣言。音とともに紙吹雪が舞うと、来場者から一斉に拍手が起こった。

式典には、松藤啓介大島支庁長や安田壮平奄美市長らも訪れ祝辞。特設ステージでは、名瀬小学校吹奏楽部の演奏、あやまる会のシマ唄が披露された。

夕方からは、黒糖焼酎蔵元の女性スタッフで作る奄美黒糖焼酎女子倶楽部によるお祝いの振る舞い酒があり、ステージショーが始まる頃には大勢の人出となった。

同アーケードは、1964年7月20日完成。全長200㍍、幅約6㍍、高さ6・5㍍、当時の総工費は1485万円。金融機関からの融資を得て完成した。

50年前に出店したという「紬のとくやま」の徳山貴広店長(42)は「当時は肩と肩がぶつかり合うくらいの人出だったと聞いている。現在は飲食店が少なくなり閑散とする時間帯もある」と話し、「コロナ禍後は観光客も増えつつある。地元密着型から、観光客を呼び込めるような商店街にしたい」と復活への期待を述べた。

堀口会長は「港の開発が進み、屋仁川にも活気が戻っている。これからもイベントなどを通じ、中心商店街もまだまだ元気だと訴えていきたい」と意気込みを語った。