サガリバナ観察会

おぼろ月夜と満開のサガリバナに歓声が上がった

夏の夜に花開く
瀬戸内町伊須など3か所で

奄美の自然を考える会(森山力藏会長)の呼び掛けで、サガリバナ観察会が14日、瀬戸内町伊須集落など3か所を巡って開催され、集落民や参加者ら約40人が満開のサガリバナに魅了された。

伊須集落のサガリバナの群落は、島内では類を見ない規模とされ、昨年に続き行われた。事前に会員や集落の協力で草刈りや道の整備を行い、ハブなどに備えた。

サガリバナは明るい夕方からツボミが球状に膨らみ始め、午後8時半頃には開ききる。時間経過で花が開いていく様子が楽しめる。花は芳香とともに、総状花序が20~60㌢垂れ下がり、花は横向きに付く。花弁は白または淡紅色。翌日の午前にはめしべを残して散る。開花は6~8月、熱帯、亜熱帯に分布し、奄美大島が北限とされる。

この日はちょうど満開の時期を迎え、明かりに照らし出された見事な花に参加者から歓声が上がった。

「海から川を伝ってこの場所に根付いたのではないか」との集落の人の話を聞きながら、撮影を楽しむ姿が見られた。

「光が当たると花が咲く、雑木を切って整備することで地域の資源になるのでは」との話も聞かれた。この日は準備してくれた集落へ、会からお礼にペットボトルのお茶が手渡された。

その後は、奄美市住用町の役勝川カヌー乗り場、バンガロー並木に立ち寄った。