写真展「わが家の客はクロウサギ」

のせさんの案内で写真展を見学する塩田知事

自然と共生する姿伝える
県庁で開催

 【鹿児島】天城町は写真展「わが家の客はクロウサギ」を県庁2階の県民ホールで開催。初日の22日は、森田弘光町長や塩田康一知事が出席し、セレモニーがあった。

 奄美群島の世界自然遺産登録が決まって26日で丸3年を迎えるのを前に「自然と共生している町の日常を伝えたい」(森田町長)と写真展を企画した。「森と海の藝術楽校」を主宰するのせたかこさんが、同町の当部集落で民家の庭先に訪れたアマミノクロウサギを、自動撮影カメラなどで撮影。クロウサギと地域住民が共存する姿を写真で再現した。のせさんは「当部集落はクロウサギの里として知られている集落。人口54人の小さな集落で、人よりも多種多様な生き物が生息している。ロードキルや食害などの問題はある中でも、共生しながら保護活動を続けている。いまだ鹿児島の人たちになじみのない徳之島の魅力を伝え、身近に感じてもらえたら」と写真展の趣旨を語っていた。

 のせさんや森田町長の案内で、塩田知事が写真展を見学。「クロウサギが自然と共存している姿がよく分かった。多くの人が徳之島を訪れ、世界自然遺産の価値を共有してもらえれば」と話していた。