住用・興福地川で植物観察会

参加者たちに説明をしている講師の鈴木英治さん(右)

外来種も見つかる
鹿大島嶼研

鹿児島大学国際島嶼教育研究センター主催の「興福地(きょうふくち)川周辺の植物観察会」が28日、奄美市住用町であった。参加者22人が自然を楽しみながら貴重な植物を観察した。

世界自然遺産地域の亜熱帯植物をじっくり観察しょうと開催。講師は同センター特任教授の鈴木英治さん(71)が務めた。興福地川林道沿いに集まった参加者は約6㌔(往復)の距離を探索。27日の雨で足元が悪い中、植物を見て回った。 

リュウキュウアオヘビが出てきたり、ヒメハブの死骸があり、参加者らは少し驚いていたがカメラに収めていた。この日見つかった希少種はホルトカズラ、アマミシダ、ヒナノサクジヨウがあり、外来種はネバリミソハギ、ムラサキカッコウアザミ、アカギなどが見つかった。

名瀬から参加した男性(68)は「盗掘は相変わらず行われている感じがする。外来種がここまで入り込んでいるのが一番の問題だと思う」と話した。

講師の鈴木さんは「10年前は外来種がなかったが、最近ネバリミソハギなどの外来種をよく見るようになった。外来種がどんどん増えているので、何とかしないといけない」と語った。