与論高と朝日中が南九州大会へ

上から南九州大会吹奏楽コンテストに出場する与論高と朝日中(提供写真)

県吹奏楽コンクール
朝日は3年連続の出場

 第69回県吹奏楽コンクール、第37回県小学生バンドフェスティバル(県吹奏楽連盟主催)は7月25~31日、鹿児島市の川商ホール(鹿児島市民文化ホール)であった。奄美関係では中学生B部門(小編成・20人以内、自由曲1曲で7分以内)の部で朝日中と高校B(同)で与論高が金賞を受賞し、県代表として南九州小編成吹奏楽コンテスト(8月、鹿児島市)の出場権を得た。朝日中は3年連続の出場。

 朝日中は「~能『桜川』の物語によるラプソディ~」を演奏。能の「桜川」の物語を基にして作曲した作品で茨城県を舞台に、母が子を思う気持ちや桜川に咲くサクラの様子を音楽で表現しており、激しさだけでなく、サクラのようなはかなさや切なさも感じられる約5分間の楽曲。

 同中の盛哲平部長(14)は「3年生と2年生8人に、今年は1年生11人が入部してくれた。先輩たちが連続して出場しているというプレッシャーもあったが、それをはねのけるように、みんな最後は笑顔で演奏できたことがよかった」と振り返り、「南九州に向けてみんなで力を合わせて仲良く、楽しく最優秀賞を目指したい」と話した。

 与論高校は「リバーダンス」を演奏。アイルランドの伝統的なダンスや音楽を基にした舞台作品「リバーダンス」の表題曲で、激しい打楽器のソリを挟み、徐々にテンションを上げて大迫力のフィナーレで締めくくるのが特徴。同校は印象的な演奏に贈られる「おりべ賞」を打楽器担当の林空莉亜さん(17)が受賞した。

 松井美海部長(17) は「27団体中、2番目と早めの演奏だったので準備のため、朝3時に起床。5時にホテルのロビーで最終調整をし、コンディションを上げるのに、思考錯誤しながらみんな一致団結して、演奏を楽しめた」と語り、「11人の部員みんなと一緒の最後の演奏。部長としてモチベーションアップや円陣を組んだり、士気を上げること、音楽を楽しんでいけるような行動をしていきたい」と語った。

 南九州小編成吹奏楽コンテストは8月に鹿児島市のカクイックス交流センター(県民交流センター)である。

 奄美関係の結果は次の通り。

 【小学生バンドフェスティバル】▽銀賞 奄美

 【中学生A(大編成)】▽金賞 亀津(おりべ賞受賞)▽銀賞 赤木名、名瀬、城ヶ丘・知名・和泊合同

 【同B(小編成)】▽金賞 朝日、龍南▽銀賞 金久、小宿、喜界、与論

 【高校A】▽銀賞 大島

 【同B】▽金賞 与論(おりべ賞受賞)▽銀賞 古仁屋、徳之島、樟南第二▽銅賞 喜界、沖永良部