西康範さんが撮影した「だるま太陽」と「グリーンフラッシュ」(いずれも大浜海浜公園で)
「だるま太陽」「グリーンフラッシュ」
大浜で西康範さん撮影
気象庁によると、今年7月の名瀬の気温で日中最高の平均は34・1度となり、35度以上の「猛暑日」に迫る暑さとなった。2020年以降の5年間では最も高く、前年を1・4度上回っている。猛暑を和らげるのが夕刻の時間帯。同月30日、奄美市名瀬の大浜海浜公園「見晴らし広場」で夕日・落日を西康範さんが撮影した。
西さんが撮影したのは、太陽が水平線にかかる時に見られる「だるま太陽」と、その後水平線に沈む瞬間に見られる「グリーンフラッシュ」。このうちグリーンフラッシュは日の出直後や日の入り直前の太陽の光が緑色に輝いて見える現象。「緑閃光(せんこう)」とも呼ばれる。水平線から見えるだるまの形、水平線に浮かぶ緑の光を鮮明に捉えている。
二つの気象現象について「いずれも特別難しい撮影ではありません。スマートフォンでも連写機能がありますので楽に撮影できます」(西さん)。夕日・落日の風景を求めて同広場には観光客や地元の人たちが連日、大勢訪れているという。
なお、気象庁の観測で7月の気温は名瀬の場合、平均で日平均(日ごとの値以下同じ)29・9度、日最高34・1度、日最低26・8度。最高は36・0度、最低25・3度だった。7月の日最高気温を年ごとにみると、20年が31・7度、21年31・3度、22年32・4度、23年32・7度で推移。5年間で比較しても今年7月の最高気温は急上昇したことが分かる。過去の数値では最高が1942年(昭和17年)の34・4度、次いで56年の34・2度で、今年7月は過去3番目となった。