徳之島町海外語学留学事業

コロンビア大学を訪問、学生らと交流も

 

 

 

 

 

 

 

コロンビア大学の見学(案内役は大阪大学の高橋哲教授)

 

 

自由の女神像の前で(左から作城さん・金子さん・頂さん・クリストファーさん)

 

 

 

 

 

 

 

日本の伝統・折り紙の伝授も(クリストファーリナルディ家族などと)

 

 

徳之島のソウルフード「卵おにぎり」を手作りして振る舞った

 

 

「島の魅力も伝え、島に誇り」
NYで2週間滞在、ホットに感想
徳高生の金子・頂・作城さん
 
交流で異文化に触れる

 

 

 【徳之島】徳之島町海外語学留学事業(町教育委員会主催)は、7月20日~8月3日(帰国)の14日間、米ニューヨーク市に町内の高校生3人を派遣した。ホームステイをしながら午前中は語学学校に学び、午後はさまざまな国の人々とも交流。多様な人の考えや生活など異文化に触れながら「私の島の魅力」も伝え、「わが島への誇りも感じることができた」などホットな感想を寄せた。

 同町の海外語学留学事業は、グローバル社会に活躍する人材の育成、語学やコミュニケーション能力などの向上が目的。派遣希望者は町の外国語指導助手(ALT)らが面接・英語ヒアリングで選考。徳之島高普通科の金子大耕さん(2年)、頂壱成さん(2年)、作城那奈子さん(1年)の3人が選抜されていた。町教委職員と、ニューヨーク出身で実家をホームステイ先に協力した町ALTの2人が引率した。

 一行は7月21日(現地時間)にジョン・F・ケネディ空港に到着後、ホームステイ先(同市ブルックリン地区)へ。22日以降は毎日午前中、語学学校レナート(マンハッタン)に通学。課外授業でのエンパイアステートビル見学(展望台)をはじめ、午後は会社(日本の地方銀行や日経タウン紙支社)訪問、国連ニューヨーク本部、「自由の女神」、コロンビア大学(学生と懇談会)訪問などを体験した。

 さまざまな体験と思い出を胸に3日に帰国、徳之島には5日午後、全員元気で帰島した。

 町教委(学校教育課)の担当者は「参加者は今後、報告会などで事業の活動内容を発信。この経験を生かして自身の進路なども検討。外国語学習や国際交流に取り組んでいく中で本当の同事業の目的が始まります」とも。

 高校生3人が寄せてくれたホットな感想を紹介する。
 
「わが島に誇りを感じた」
徳之島高2年・金子大耕
 「午前中は連日、語学学校の授業に参加。特にスピーキングの練習は難易度が高く、努力が求められたが、着実な進歩を感じた。午後は新聞社、銀行、大学、ミュージアムなどの施設を訪問し、多くの方々と意見交換を行う機会があった。ホームステイでは、多国籍の子どもたちと交流し、グローバルな視野を広げる貴重な経験となった。また、私の島の魅力について話をし、わが島への誇りを感じることができた」
 
「貴重な体験に…」
徳之島高2年・頂 壱成
 「この2週間はあっという間だった。緊張しながら向かったニューヨーク。14時間ものフライトを経て、クリストファー(ALT)さんのご両親の出迎えを受けて、ニューヨークに来たんだと実感が湧いた。ホスト先の家族との会話がなかなか通じず最初は苦戦した。午前中は学校で語学を習い、午後からは街の散策やニューヨークに住んでいる日本人の方たちとの交流、アメリカのお祭りなど貴重な経験をさせてもらえた」
 
「環境の違いに驚嘆」
徳之島高1年・作城那奈子
 「世界の中心であるニューヨークでの2週間は、徳之島での生活とは全く違い、とても充実したものになった。日米間などの文化の違いは机上では学んできたが、実際的には街並みから全然違い、食べ物や建物も全く違うことに驚いた。語学学校での友達や先生との交流、お店などでの受け答えを通して英語力を高めることもできてよかった」

写真提供・徳之島町教育委員会